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特集 第9回臨床眼科学会号 一般講演
(37)多発性骨髄腫の一例
著者: 小池勉1
所属機関: 1岐阜医大眼科
ページ範囲:P.323 - P.326
文献購入ページに移動緒言
多発性骨髄腫は骨疾患である関係からか,整形外科方面では観察され報告されているが,眼科的方面ではMullerがAxenpheldの教科書に,簡単に触れて居り,Duke-Elderは眼窩疾患で述べて居り,A.Handousaが一例報告している。然し就れも眼窩の所見を主として居り,眼窩や,頭蓋底に来る腫瘍による眼障碍に就いては,簡単に述べているだけであつて,斯様な場合は如何様にして視力障碍が来るか,又は眼球自体が本疾患により侵されるのものであるか否かと云う事を,臨床的並に組織的に検した.報告は少い様である。幸に私共は本症の一例に遭遇して臨床的に観察すると共に,死の直後眼球を摘出し組織的に検査したので茲に述べる。
多発性骨髄腫は骨疾患である関係からか,整形外科方面では観察され報告されているが,眼科的方面ではMullerがAxenpheldの教科書に,簡単に触れて居り,Duke-Elderは眼窩疾患で述べて居り,A.Handousaが一例報告している。然し就れも眼窩の所見を主として居り,眼窩や,頭蓋底に来る腫瘍による眼障碍に就いては,簡単に述べているだけであつて,斯様な場合は如何様にして視力障碍が来るか,又は眼球自体が本疾患により侵されるのものであるか否かと云う事を,臨床的並に組織的に検した.報告は少い様である。幸に私共は本症の一例に遭遇して臨床的に観察すると共に,死の直後眼球を摘出し組織的に検査したので茲に述べる。
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