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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科10巻2号

1956年02月発行

文献概要

特集 第9回臨床眼科学会号 一般講演

(38) Electrooculography (EOG)による斜視診断

著者: 広石恂1

所属機関: 1九州大医学部眼科

ページ範囲:P.326 - P.326

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 共働性斜視の手術的療法に際して,先づ第一の問題は侵襲筋の決定であり,第二はその手術量の量定である。多くの人々は注視野や輻輳開散等の測定に頼つて侵襲筋を決めているが,その根拠は極めて曖昧である。夫等の人々の手術量が大変な分散値を示す事実が,その根拠の薄弱さを如実に物語つている。
 外眼筋の筋力の大小を云々する場合,眼球運動の限界値を規準にするよりも,その運動過程に於ける加速度の大いさを規準にする方がより確かな手段である。何となれば,注視野は牽引筋のみに規正されるものではなく,拮抗筋や,特にCheck ligalnentが大きな役割を演じているからである。換言すれば静力学的検査法よりも運動力学的検査法の方が筋の力を知る上に優れている。後者が私のEOG検査の根本理念である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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