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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科10巻3号

1956年03月発行

綜説

石原色盲検査表の長所と短所

著者: 石原忍

ページ範囲:P.393 - P.393

文献概要

 石原色盲検査表が日本眼科学会雑誌に発表されたのは1916年で,その翌年欧文のものが出版された。それが世界の各国に送られてから,次第に世界の人の注意をひくようになつた。
 1924年にClark氏はAmerican Journal ofPhysiological Opticsに石原表について記載して"The ingenuity and simplicity of the Ishihara test, and the clear-cut results obtained with it in practice, make it, to my mind, the most successful of the various color blindness tests"と批評した。実際この批評の通り,石原表は実用上の便利のために作られたもので,経験を基礎とし,視的錯覚の理を応用したものである。従つて身体検主査の時などに,短時間に確実に色覚の健否を判定し得ろのが,この表の非常な長所である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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