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文献概要
臨床実験
色相配列による色覚検査法(小尾氏)に就いて
著者: 市川宏1 末野三八子1
所属機関: 1東京鉄道病院眼科
ページ範囲:P.405 - P.408
文献購入ページに移動緒言
Farnsworthは明度と彩度を一定にした色票85個を選んで之を色相順に配列する検査法を考案し(Farnsworth-Munsell 100 Hue Test),本法が色覚異常者の発見,型の分類の他に辨色能低下の程度を知る上にも優れていることを述べた。その後本邦に於て小尾氏はFarnsworthにならつて明度,彩度を一定にしてマンセル色票にカラーマツチさせ全色相に亘る80個の色票を作つた。Farnsworthとはchroma 5を4とした点が異つている。此の度び小尾氏の御好意により直接,氏の色票を用いる機会が与えられたので,私共は色覚異常者に信号灯をみさせた場合の色光誤認の状況を調べる実験に同時に本法を採用した。以下実験成績を述べる。
Farnsworthは明度と彩度を一定にした色票85個を選んで之を色相順に配列する検査法を考案し(Farnsworth-Munsell 100 Hue Test),本法が色覚異常者の発見,型の分類の他に辨色能低下の程度を知る上にも優れていることを述べた。その後本邦に於て小尾氏はFarnsworthにならつて明度,彩度を一定にしてマンセル色票にカラーマツチさせ全色相に亘る80個の色票を作つた。Farnsworthとはchroma 5を4とした点が異つている。此の度び小尾氏の御好意により直接,氏の色票を用いる機会が与えられたので,私共は色覚異常者に信号灯をみさせた場合の色光誤認の状況を調べる実験に同時に本法を採用した。以下実験成績を述べる。
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