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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科10巻3号

1956年03月発行

文献概要

臨床実験

網膜に於ける一過性苔癬及び結核性靜脈動脈外層炎の興味ある症例

著者: 太根節直1

所属機関: 1慈恵会医大

ページ範囲:P.494 - P.499

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緒言
 既にAxenfeld氏が結核性網膜静脈周囲炎並びに,之に伴う網膜白斑に対する病理組織的検索の結果,之等は1種の結核疹による腺病性苔癬であると述べて以来,結核性脈管外層炎に関しては内外幾多の報告がなされている。一方戦後急速に発達した結核化学療法を眼結核に応用した報告を通覧するに,有効ではあつたが劇的な効果は期待し得なかつた,と云う成績が多い。而るに私は最近ストレプトマイシン・パス併用療法により著明に軽快治癒した結核性静脈及び動脈外層炎の興味ある症例を経験したので茲にその大要を報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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