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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科10巻4号

1956年04月発行

文献概要

特集 第9回日本臨床眼科学会号 〔一般講演〕

(5)斜視の視能矯正成績について

著者: 弓削経一1 稲富昭太1

所属機関: 1京都府立医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.613 - P.621

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1.視能矯正法の目的と内容
 視能矯正という言葉は,Orthopticsを意味する。視格矯正という言葉を使つていたが,視能矯正の方がよいと思うので,この言葉にかえた。日本ではまだOrthopticsに対する適当な流通語がない。
 斜視の治癒には美容的治癒と機能的治癒とが区別せられる。夫々斜視の症状である所の眼球の偏位と両眼視機能の異常とに対向するものである。前者の治癒は斜視手術によつて,後者の治癒は視能矯正法によつて達せられる。但し,時には斜視手術のみによつて両眼視機能の異常も治る事があり,又逆に視能矯正法によつて眼球偏位も治る事がある。通常は両種治療法の併用によつて斜視の完全治癒がえられる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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