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特集 第9回日本臨床眼科学会号 〔一般講演〕
(24)失明の統計に就て
著者: 大山信郞1
所属機関: 1日大眼科
ページ範囲:P.703 - P.707
文献購入ページに移動 1950年ロンドンの策16回国際会議に,アメリカ合衆国及びカナダに於て採用せられて来た失明分類が,アメリカ失明防止協会から国際基準案として提出せられ,該案はロンドン国際会議を経て修正されたのである。先般その失明原因分類基準が,日本眼衛生協会によつて紹介された。その際桐沢教授はそれを我国に応用するには,実際的の分類項目に就て,国情に照して多少の訂正が必要かと思われるので,出来れば眼科学会その他の専門委員の会議によつて,更に検討の上決定採用せらるべきものであろうと述べて居られる。私は現在盲学校に関係を有するものとして,一日も早く我国に統一した基準の出来ることを念願するものであるので,失明調査を改めて始めてみた。失明原因分類基準を検討するには,勿論失明が各年令により異なり又調査の対象にもよるから,広汎な調査を必要とするとは思われるが,此処には関東地区盲学校児童796名(昭和28年)について調査票を集計するに当り,考えた事共を述べ参考に致し度いと思うのである。同時に今回の国際基準と,アメリカにて以前採用していたものとを比較してみるのも,基準を検討する上に無駄ではないと考えるので,先ず之について述べることにする。
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