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特集 第9回日本臨床眼科学会号 〔一般講演〕
(25)スチルリング氏仮性同色表の色彩論的検討並に臨床成績に就て
著者: 清水金郞1
所属機関: 1東京医大眼科
ページ範囲:P.707 - P.717
文献購入ページに移動緒言
スチルリング氏仮性同色表は1876年に氏の著書Beitrage zu der Lehre von den Farbenempfi-ndungenに附属せしめた1つの表から始まり以後漸次改良され1889年10個の表から成るStillingsPseudoisochromatische Tafeln (I Auflage)を出版し此処に仮性同色表としての体裁を整えた。以来第15版に於てはWeilに依り,第16版からはHertelに依つて改良が加えられた。尚第18版以後に於ては健常者と異常者とでは読みが異なる表,Engelkingに依る青黄色覚異常者を検出する表及びBrucknerの感色能の異常を検出する表が附加される様になつた。
此の仮性同色表は今日まで各版に就て種々検討されて来たが,今回私はスチルリング氏仮性同色表第19版に就てPittの赤緑色盲に対する混同色理論及び教室の関氏の青黄色盲に対するそれに基き色彩論的に検討し,併せて臨床成績に就て報告する次第である。
スチルリング氏仮性同色表は1876年に氏の著書Beitrage zu der Lehre von den Farbenempfi-ndungenに附属せしめた1つの表から始まり以後漸次改良され1889年10個の表から成るStillingsPseudoisochromatische Tafeln (I Auflage)を出版し此処に仮性同色表としての体裁を整えた。以来第15版に於てはWeilに依り,第16版からはHertelに依つて改良が加えられた。尚第18版以後に於ては健常者と異常者とでは読みが異なる表,Engelkingに依る青黄色覚異常者を検出する表及びBrucknerの感色能の異常を検出する表が附加される様になつた。
此の仮性同色表は今日まで各版に就て種々検討されて来たが,今回私はスチルリング氏仮性同色表第19版に就てPittの赤緑色盲に対する混同色理論及び教室の関氏の青黄色盲に対するそれに基き色彩論的に検討し,併せて臨床成績に就て報告する次第である。
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