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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科10巻4号

1956年04月発行

文献概要

特集 第9回日本臨床眼科学会号 〔一般講演〕

(30)前房水のMiddlebrook-Dubos反応の臨床的な判断について

著者: 加藤格1 氏原弘1

所属機関: 1東大眼科

ページ範囲:P.734 - P.737

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 Behcet氏症候群を以て代表される所謂muco-cutane-ous-ocular syndromeの葡萄膜炎乃至虹彩炎は結核菌によるものか,葡萄状球菌その他の化膿菌によるものか,或はまた特定のvirusによるものか,未だ確立された説はない。若し結核菌による葡萄膜炎が,明確に他の原因によるものから判別出来る様になれば,Behcet氏症候群の場合の葡萄膜炎もその本態がやゝ明らかになるに相違ない。
 1948年,G.Middlebrook, R.J.Dubosが発表した乾燥結核菌の水溶性抽出稀釈液にて感作された緬羊赤血球が結核感染の家兎及び人間血清と特異的に凝集する反応はMiddlebrook-Dubos反応として我国に於ても多くの実験的,臨床的な報告が出て居る。眼科領域でも佐野氏(1952),清沢氏(1953),新津氏(1954)等が前房水を以つて本反応を行い,何れも結核性虹彩炎等の診断には,極めて有力な方法であると述べて居る。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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