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文献概要
臨床実験
硝子体下出血に就いて
著者: 永沢貞子1 関和惠1
所属機関: 1東京医科大学眼科教室
ページ範囲:P.799 - P.800
文献購入ページに移動綱膜前出血とは,解剖的に何処に出血したものであるかと言うと,此れには二通りあつて,一つは網膜内境界膜と神経繊維層との間の出血で,網膜浅層の出血であり他の一つは網膜内境界膜と所謂硝子体膜との間の出血である。この二つの中では前者が遙かに多いのである。菅沼先生に依れば「河本軍次郞氏は網膜内境界膜と神経繊維層との間に出血巣を発見し,外国の文献の最も多くも又この河本氏の記載に一致し,唯Harmsの例に於てのみ網膜内境界膜と硝子体外層との間に出血を認めたと謂う」と記述されている。
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