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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科10巻5号

1956年05月発行

臨床実験

緑内障眼に於ける前毛様動・靜脈圧に関する研究—第2報 緑内障眼に於ける前毛様動・静脈圧に就いて

著者: 清水貞男1

所属機関: 1日本医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.817 - P.834

文献概要

緒言
 正常眼に於ける前毛様動・静脈が解剖学的・生理学的見地よりすれば,眼圧の調整に重要なる役割を果している事に就いては既に第1報に於て述べた。そこで今回は緑内障眼に於ける前毛様動・静脈圧と眼圧とが如何なる関係にあるか,又緑内障眼に手術的操作を加える事によつて前毛様動・静脈圧が如何なる影響を受けるかに就いて述べる事に致します。
 抑々眼圧の調節に重要なる役割を果している前毛様動・静脈圧が,緑内障眼に於ては如何なる状態にあるか,又手術的操作を加える事によつて前毛様動・静脈圧が如何なる影響を受けるかに就いての研究は,従来の文獻を繙いてみるに,前毛様動・静脈圧に就いて僅か数氏の報告しかない。然も其の大部分は前毛様動脈圧或は前毛様静脈圧の何れか1方にのみ偏し,両者を同時に測定観察した報告に致つては更に微々たるものである。又緑内障眼に手術的操作を加える事によつて前毛様動・静脈圧が如何なる影響を受けるかの研究に至つては殆んどその報告を見出し得ない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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