icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科10巻5号

1956年05月発行

文献概要

臨床実験

緑内障眼に於ける前毛様動・靜脈圧に関する研究—第3報 頸部圧迫試験に対する正常眼の前毛様動・静脈圧及び眼圧の反応に就いて

著者: 清水貞男1

所属機関: 1日本医科大学限科学教室

ページ範囲:P.834 - P.841

文献購入ページに移動
 既に第1報,第2報に於ては,夫々正常眼,緑内障眼に於ける前毛様動・静脈圧の状態に於ける測定値に就いて述べたので,今回は前毛様動・静脈圧及眼圧の反応の状態を同時に知る目的で頸部に圧迫と云う操作を加え,その際の前毛様動・静脈圧及眼圧の測定値に就いて検討する機会を得たので述べることに致します。
 従来行なわれている頸部圧迫試験の大多数は,60粍水銀柱前後の圧を1分間頸部に加えるのでありますが,前毛様動・静脈圧及び眼圧を測定するに要する時聞的関係及びその際の刺戟による影響又被検者に与える苦痛等を考慮し,従来の半分と云う低き30粍水銀柱の圧を10分間頸部に加え,その際に於ける前毛様動・静脈圧及び眼圧を測定し正常眼,緑内障眼の測定値に就いて種々比較検討した結果,抑か興味ある結果を得,又かかる低圧にょる頸部圧迫試験の報告は文獻にも少ないし,頸部圧迫試験の際の前毛様動・静脈圧の測定値に致つては文獻に殆んどその報告をし己出し得ないので,此処に報告する次策でありますが,今回はその基礎となる正常眼の測定値に就いて述べることに致します。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら