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臨床実験
山口県下に於けるコレプトスピラ症による眼症に就て
著者: 大石省三1 長谷川文吾1 森重史郞2
所属機関: 1山口医大眼科 2宇部市森重眼科医院
ページ範囲:P.869 - P.872
文献購入ページに移動偶々第58回日眼総会に於て,高知県下の葡萄膜の大半がレプトスピラ病後の眼後発症であることが報告され,静岡県下の本症に永年研究をつゞけられている雨宮氏の追加があり,其診断にはレプトスピラ株各種について血清学的検査を行うことを強調されたので,2)我々も疫学的に同一の方法で菌型の決定を高知県立衛生研究所に依頼して検索したところ,過去一カ年に15例の症例を得,就中犬型レプトスピラ(Leptospira canicola)の4例を含み,この点に関しても我国の文献は犬型レによる眼症の記録を見ないようである。そこで今回は予報的に山口県下にも確実にレ症による後発眼症の存在することを記載し,症例中,興味のある2,3の点を略述し,疫学的事項の詳細に就ては更に長期間の襯察を継続してから行う予定である。
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