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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科10巻5号

1956年05月発行

臨床実験

全身療法が著効を奏した頑固な結核性虹彩毛様体炎の一例

著者: 鬼頭直温1 樋渡正五1

所属機関: 1日大眼科

ページ範囲:P.915 - P.919

文献概要

 結核性眼疾患に対する全身的局所的化学療法は戦後各種の抗生物質が発見されるに及んで急速に発達した。殊に頑固な結核性虹彩毛様体炎は各種の局所療法にも拘らず,虹彩後癒着や瞳孔閉鎖,緑内障が起つて望洋の嘆を発せしめたものであるが,Streptomycin (略してSt.),PAS,Cortis-one,INAH.等の新薬の登場はかかる懼を極度に減少せしめて,愁眉を開かしめるに足るものがある。我々も最近,極めて頑固な滲出性線維素性虹彩毛様体炎に遭遇し,St.とPAS.の全身的併用療法が著効を奏した例を経験したので症例に追加する次第である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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