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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科10巻5号

1956年05月発行

文献概要

臨床実験

外傷性毛様体解離の3例に就て

著者: 荻野紀重1

所属機関: 1横浜大学眼科

ページ範囲:P.921 - P.925

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緒言
 外傷性毛様体解離は一般に眼球挫傷に際し見られるものであるが,前房隅角視診法の発達以前には,殆んど総て重篤な外傷の為に摘出された眼球で,病理組織学的検査により発見されたものである。従つて報告例も稀であつて,我国に於ては小口,中島氏が発表しているに過ぎない。
 処で,前房隅角診断法により,臨床的に前房隅角の詳細な検査が行い得る様になつて以来,外傷性毛様体解離も日常の検査で発見する事が可能となつた。此を始めて報告したのはTrantasであると言われるが,詳細な報告はSalzmannによりなされ,以後数氏が記載しているが,報告は外国に於ても比較的少く,我国に於ては未だ見られない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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