icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科10巻5号

1956年05月発行

文献概要

トラホーム予防協会会誌

戦後の文献に現われたトラコーマ患者及び集団治療の成績に関する統計

著者: 清水貞男1

所属機関: 1日本医科大学眼科教室

ページ範囲:P.943 - P.950

文献購入ページに移動
 トラコーマの統計的或は疫学的観察に関しては従来多数の報告がある。然し其れらの報告の多くは殆んど局地的なものであり,系統的なものとしては,戦前に於ては旧陸軍省が壮丁徴,兵検査の際行つたトラコーマ検診の成績,戦後に於ては文部省の発表による小・中・高等学校の児童生徒のトラコーマ罹患表及び厚生省調べによるトラコーマ患者人数がある。徴兵検査の際の検診は軍医が行つたものであり,文部省発表のものは学校医が行つたものであり,又厚生省調べによるものは保健所で検診したものであると考えられ,夫々皆意味を持つて居るけれども,それらの多くは眼科専門医でない一般医によつて行なはれたものであると考えられる。そこで其れらと眼科専門医のみの検診によるものと比較する為に,其の一方法として戦後に於ける眼科の文献に現われたトラコーマ患者の統計を行ひ,其れらと比較観察を行うと同時に,トラコーマ撲滅の重要手段の一つと考えられる集団治療の成績をも併せ観察した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら