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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科10巻6号

1956年06月発行

文献概要

臨床実験

緑内障に於ける余の前方排出率(CV%)に就て

著者: 大橋孝平1

所属機関: 1慈恵医大

ページ範囲:P.1014 - P.1016

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 余は既に本誌7巻,8号及び11号又は今次の日眼総会,緑内障シンポジアム席上等で余の前方排出率CV%と後方排出率VV%に就て述べたが,少しくこゝに補足して説明しようと思う。
 先ず須田氏眼球圧迫試験に於ける下降率Dとの関係は,緑内障眼ではDとCV%,DとVV%,CVとVV%の間にそれぞれ有意の相関が見られた事より,恐らくDは排出路全体の排出率を示すのであつて,CV%は主として前方排出路による前毛様体静脹を介する排出率を示し,VV%は主として渦静脈を介する排出率を示し,CV%,VV%又はその他総ての排出度の合計を示すものがDであろうと思う。このことは己に発表した通りである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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