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臨床実験
細菌性並びに非細菌性結膜炎に対する非特異性免疫原加複合水性ペニシリンGの効果
著者: 向山昌信1 中野京子1
所属機関: 1神戸掖済会病院眼科
ページ範囲:P.1016 - P.1019
文献購入ページに移動緒言
従来,各種結膜炎の治療は,主として局所的に点眼薬を使用して略々満足すべき効果を見,全身的療法の併用を見る迄もない場合が大部分である。然し乍ら,その疾患の治療経過の短縮並に合併症の防止と言う見地に立脚して考えると,就中義膜を生ずる場合に於て,一見さほど重症とも見做されない各種結膜炎に於ても,全身療法の併用の必要性が痛感されるのである。
一般に眼疾患の治療に当つては,その病原体に特異的に作用する薬剤の全身的適用が,予期以上に効果を見ない事が屡々である。この場合寧ろ非特異的作用物質を以て遙かに有効性を示すことがある。この事は眼組織の特殊性に鑑み,他の組織に発症する場合に比し遙かに集中的に濃密に発症が起るためであろうと考えられる。
従来,各種結膜炎の治療は,主として局所的に点眼薬を使用して略々満足すべき効果を見,全身的療法の併用を見る迄もない場合が大部分である。然し乍ら,その疾患の治療経過の短縮並に合併症の防止と言う見地に立脚して考えると,就中義膜を生ずる場合に於て,一見さほど重症とも見做されない各種結膜炎に於ても,全身療法の併用の必要性が痛感されるのである。
一般に眼疾患の治療に当つては,その病原体に特異的に作用する薬剤の全身的適用が,予期以上に効果を見ない事が屡々である。この場合寧ろ非特異的作用物質を以て遙かに有効性を示すことがある。この事は眼組織の特殊性に鑑み,他の組織に発症する場合に比し遙かに集中的に濃密に発症が起るためであろうと考えられる。
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