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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科10巻6号

1956年06月発行

文献概要

日本トラホーム予防協会会誌

トラコーマの集団治療に就て—1.トラコーマ淫浸地に於ける一般住民の集団治療の遠隔成績/2.学校トラコーマ集団治療の検討

著者: 木村一雄1

所属機関: 1久留米大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1045 - P.1054

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 先ず福岡県南部,佐賀県一部の中小学校トラ集団治療の実態を調査した。この成績に基きO.T.眼軟膏1日3回点眼5ヵ月間治療校の治癒率を始めとして意外に低いのに気付きその原因を追及した。率直に云つてその理由を判然とさせることが出来なかつた。或は私共の調査の及ばなかつた眼軟膏の自家調製技術,保存法使用原薬剤の陳旧等に原因がひそんでいるのかも知れない。併し如何れにしろ熱心な治療にも拘らず,低い治癒率しか挙げえていいないのが現実であるからして,何らかの適切な指導乃至手段をトラ集団治療実施校に施すべきと考える。かくて現段階では福岡県南部及び佐賀県一部の中小学校に於けるトラ集団治療の現況を述べ,トラ集団治療校の成績を,一つの事実として述べるの止める次第である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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