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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科10巻7号

1956年07月発行

文献概要

臨床実験

眼疾患に対する細隙灯検査法の研究—第2報 涙点に関する研究

著者: 鈴木志賀子1

所属機関: 1慈恵会医大眼科

ページ範囲:P.1114 - P.1121

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Ⅰ.緒言
 流涙症の原因に対して涙点の占める位置は大きく,Graefe, Hippel,足利,Rosengren, Faza-kas等も述べた如く,涙小管ボンプ作用に関しても涙点の機能が重視されるところであつて,種々の涙点障碍が流涙の原因となることは古くよりの多くの記載でも明かである。然し乍ら涙点の細隙灯所見に関しては従来殆んど詳細な記載が見られない。私はこの涙点の機能的重要性を鮮明にすべく,こゝに細隙灯検査法を応用して種々の検討を加え,殊に正常涙点の形態的所見を鼻性及びトラコーマ性流涙症に於ける涙点所見と比較し,且つ従来行われなかつた諸種の細隙灯微測法を利用して涙点とその附近の計測値を検討した結果,流涙症に関して興味ある知見を得ることが出来た。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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