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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科10巻7号

1956年07月発行

文献概要

臨床実験

自律神経剤の眼圧に及ぼす影響—第4報中枢性遮断剤の眼球圧迫負荷試験

著者: 船本宏1

所属機関: 1慈恵会医大眼科

ページ範囲:P.1123 - P.1131

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Ⅰ.緒言
 自律神経剤の眼圧に及ぼす影響に就いては己に末梢性に作用する薬物について観察を発表して来たが,第3報で述べた如く,最近大橋教授,山田(昭和30年)は間脳,葡萄膜サイクルの眼血圧調整作用としての眼圧自働調整能の上位中枢として大脳皮質支配を考えた。そこで若し大脳皮質から間脳への伝導を遮断しつつ眼球を圧迫すればその除圧後に発生する軸索反射で間脳及び大脳皮質への求心性刺戟により眼圧上昇因子誘発の遠心性亢奮が無くなり眼圧恢復が遅延するものと推定される。そこで今回はこれを究明すべく眼局所に眼圧上昇に働く薬物を負荷した時の眼圧の変化と中枢そのものを遮断した時の眼圧の変動及びこれに眼局所に眼圧上昇に働く薬物を同時負荷した時の眼圧の変動により大脳皮質及び間脳支配の眼圧に対する態度を観察せんとした。それ故前者としてはコントミン,これにイミダリン,ピロカルピンを負荷し,後者としてはアプレゾリンとこれにイミダリン,ピロカルピンを負荷し眼球圧迫との二重及び三重負荷による正常眼,眼圧の変動を観察したが興味ある知見を得たので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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