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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科10巻9号

1956年09月発行

文献概要

臨床実験

所謂眼窩漏斗尖端部症候群と所謂蜘網膜炎に就て

著者: 酒谷信一1 八十一三1 須賀敬直1

所属機関: 1神戸医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1224 - P.1228

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緒言
 所謂眼窩漏斗尖端部症候群の成因の一つとして頭蓋内病変が注目され,既に本症の開頭所見も報告されている1)
 我々は一側眼窩漏斗尖端部症候群の開頭所見より蜘網膜変化(sog.Arachnoiditis)を認め,術後の急速な症状の好転より考え,本症候群と蜘網膜変化(殊に視交叉部)との間に重要な関係を有するものと考えるに至つた。その後,一例の本症候群を経験し蜘網膜炎推定の下に治療を行つて恬目すべき結果を得,吾々の想定の裏付けとなつた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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