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文献概要
臨床実験
疫痢の眼底所見
著者: 白井仲1 井上八千代1
所属機関: 1日大医学部眼科
ページ範囲:P.1233 - P.1237
文献購入ページに移動Ⅰ.緒言
本邦の小児に何故に疫痢と称する重篤で且特有な疾病があり,急激な経過を辿つて死亡する者が多いかについては,従来幾多の研究があり,独立疾患としてではなく重症赤痢として赤痢の異型であるとも考えられ,又赤痢でなくても起りうるひとつの症候群とも考えられているが,その本態については未だ解明されたとは言えない。この疾病が(赤痢疾状+循環障害+脳症状)である所から我々は後二者の起つた時これらと密接な関係にある眼底に何等かの変化が現われるであろうという予測のもとに,疫痢21例及び大人の疫痢様劇症赤痢3例について検索した。
症例も少く又長期間にわたつて経過を観察できなかつたが,いささか新知見を得たので報告する。
本邦の小児に何故に疫痢と称する重篤で且特有な疾病があり,急激な経過を辿つて死亡する者が多いかについては,従来幾多の研究があり,独立疾患としてではなく重症赤痢として赤痢の異型であるとも考えられ,又赤痢でなくても起りうるひとつの症候群とも考えられているが,その本態については未だ解明されたとは言えない。この疾病が(赤痢疾状+循環障害+脳症状)である所から我々は後二者の起つた時これらと密接な関係にある眼底に何等かの変化が現われるであろうという予測のもとに,疫痢21例及び大人の疫痢様劇症赤痢3例について検索した。
症例も少く又長期間にわたつて経過を観察できなかつたが,いささか新知見を得たので報告する。
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