文献詳細
臨床実験
文献概要
1.緒言
高安氏病は明治41年(1908)高安氏が「奇異なる網膜中心血管の変化の1例」と題して報告して以来,症例の報告相次ぎ,1954年迄に130余例に達したが,殆んど全例が本邦人に限られ,欧米諸国には比較的例の少いとされている特殊な疾患である。吾が教室に於いても,1951年鈴木教授の報告があり,今日症候学的にはほぼ明らかにされた観があるが,その本態に関しては先天性の素因を重視するもの,結核との関係に原因を求むるなど,未だ解明の域を脱し得ない現状である。
高安氏病は明治41年(1908)高安氏が「奇異なる網膜中心血管の変化の1例」と題して報告して以来,症例の報告相次ぎ,1954年迄に130余例に達したが,殆んど全例が本邦人に限られ,欧米諸国には比較的例の少いとされている特殊な疾患である。吾が教室に於いても,1951年鈴木教授の報告があり,今日症候学的にはほぼ明らかにされた観があるが,その本態に関しては先天性の素因を重視するもの,結核との関係に原因を求むるなど,未だ解明の域を脱し得ない現状である。
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