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綜説
化学療法と抗生物質によるトラコーマ治療の現況
著者: G.B.1 樋田敏夫
所属機関: 1ローマ大学
ページ範囲:P.5 - P.14
文献購入ページに移動 トラコーマの治療は,鉱物性,植物性物質,生物的薬剤,無機,有機物や物理的外科的方法等,非常に沢山の方法で成されて来て居る。
此等の手技の大部分は現在では化学療法の素晴らしい効果に依つて単なる歴史上の興味であるにすぎなくなつた。他方,外科的処置は今日ではトヲコーマ後遺症の矯正に限られ,トラコーマ性増殖に対して用いられるだけである。トラコーマの治療に対する抗生物質や化学療法の価値が上昇したといつても,同一の根本的点に対しては,眼科医間に一般的合致がないのである。これはかかる治療が未だ一般の諒承出来るものを発見出来ないという意見の不一致に依るものであろう。
此等の手技の大部分は現在では化学療法の素晴らしい効果に依つて単なる歴史上の興味であるにすぎなくなつた。他方,外科的処置は今日ではトヲコーマ後遺症の矯正に限られ,トラコーマ性増殖に対して用いられるだけである。トラコーマの治療に対する抗生物質や化学療法の価値が上昇したといつても,同一の根本的点に対しては,眼科医間に一般的合致がないのである。これはかかる治療が未だ一般の諒承出来るものを発見出来ないという意見の不一致に依るものであろう。
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