icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科11巻1号

1957年01月発行

文献概要

綜説

化学療法と抗生物質によるトラコーマ治療の現況

著者: G.B.1 樋田敏夫

所属機関: 1ローマ大学

ページ範囲:P.5 - P.14

文献購入ページに移動
 トラコーマの治療は,鉱物性,植物性物質,生物的薬剤,無機,有機物や物理的外科的方法等,非常に沢山の方法で成されて来て居る。
 此等の手技の大部分は現在では化学療法の素晴らしい効果に依つて単なる歴史上の興味であるにすぎなくなつた。他方,外科的処置は今日ではトヲコーマ後遺症の矯正に限られ,トラコーマ性増殖に対して用いられるだけである。トラコーマの治療に対する抗生物質や化学療法の価値が上昇したといつても,同一の根本的点に対しては,眼科医間に一般的合致がないのである。これはかかる治療が未だ一般の諒承出来るものを発見出来ないという意見の不一致に依るものであろう。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?