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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科11巻1号

1957年01月発行

文献概要

臨床実験

先天性脳脱による仮性搏動性眼球突出症

著者: 青柳恒之1

所属機関: 1鳥取大学医学部眼科教室

ページ範囲:P.20 - P.25

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緒言
 Sloman (1898)は搏動性眼球突出を真性と仮性に大別し更にSattlerは仮性のものを搏動性悪性腫瘍に因るもの,蔓性血管腫に因るもの及び眼窩上壁の一部欠損による脳搏の伝達に因るもの等に分類している眼窩壁の欠損によるものは成因によつて先天性と後天性に分類され,先天性のものゝ大部分は脳脱に因るものであると言われている。小川氏は先天性脳脱の頻度に就て3500〜4000の分娩の1人位の割合に発生する疾病で之れが限窩内に脱出する事は甚だ珍らしいと述べて居る。私達は最近本症の興味ある一例を経験したので追加報告したいと思う。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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