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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科11巻1号

1957年01月発行

臨床実験

Chagrinを件う1種の角膜炎に就て—仮称Ceratitis chagrinosa

著者: 国友昇1 八木橋彰1

所属機関: 1日大医学部眼科

ページ範囲:P.25 - P.28

文献概要

緒言
 Vogtはその名著Lehrbuch und Atlas Spal-tlampenmikroskopie des Lebendesaugesの中で角膜のChagrinに就て言及し,それは角膜の内皮細胞層の附近に於て,丁度同条件下の水晶体の上皮に見られるChagrinlederartigの徴候に似ていると述べている。
 Chagrinと言う名称は水晶体前面に鏡面法で,稍々不規則な線状又は凹凸の反射を認め,これが鮫革の様である事からChagrinと名付けたものであり,是等は何れも生理的に見られる現象である。所で病的に現われる際はやゝ趣を異にし,水晶体Chagrinの場合にもその前面或は後面のみに限らず,水晶体の中にも色の変つたChagrinの出現があり,これは屡々,併発白内障或はChalkosis lentisの際などに経験されるものであるとしている。この様な病的のChagrinの出現は,角膜に於ては水晶体に比して更に稀なものである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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