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日本トラホーム予防協会会誌
乳幼児トラコーマ検診成績より観たる学童トラコーマ対策について
著者: 南熊太1 河野格1
所属機関: 1久留米大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.66 - P.70
文献購入ページに移動私達当時の久留米医大眼科教室員が検査した久留米市内学童「トラコーマ」でも小学校第1学年の者にて既に可なりの%にトラコーマが認められるものにして,即ち入学前より「トラコーマ」を持つて入学して来たことを想像される。そこで久留米市の乳児(生後満1年未満のもの)(特定の赤ん坊会とか,優良児表彰のための検査ではなく市役所,保健所等の通達,世話にて乳幼児全員検査のもの。)を検査した処,第1表に示す如く乳児にても可なり高度の%を示しており,小森野,長門石校区(共に筑後川にて囲まれた形であり日本住血吸虫症の多いことで有名な地区,共同浴場が多い)にては夫々66.6%,54.4%を示しており西国分,東国分,上津校区の如く市の周辺部にして新たに市に編入された農村地帯にては可成り多く,日吉,京町,金丸,篠山校区等旧市にして市の中心の商店街地区にては少いのであつた。
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