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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科11巻10号

1957年10月発行

文献概要

臨床実験

トノグラフイーの臨床(第5報)—眼圧日差に就て(その1)

著者: 景山万里子1

所属機関: 1東京警察病院

ページ範囲:P.1259 - P.1270

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I.緒言
 眼圧に日差があり,特に緑内障患者に日差測定の重要なる事は,現在周知の事実となっている。これは1904年Maslenikowが発見して以来,Köllner (1916),Thiel (1923,1925),Löhlein(1926)等の業蹟によつて確立されたもので,眼圧は早朝起床前に最も高く,その後,就床迄漸次下降するという見解が一般に認められていた。その後Hagen (1924),Sallmann u.Deutsch (1930),Cordes (1937),Downey (1945),Kellerman(1947),Reese (1948)等の追試があり,更にLangley u.Swanljung (1951)によつて型についての修正が行われた。日差の値については,正常値の限界を略々4〜5mmHg (S)とするのが多くの研究者の認める所となつているが,緑内障については尚,かなりの異論がある。
 一方,眼圧日差と,房水流出,産生の関係を調べたものにtonographyによるGrant (1954),Roetth (1954),Horwich u.Breinin (1954),Stepanik (1954)の報告があるが,我が国では岸本氏が房水静脈についての論文(1956)で,これに触れているのみである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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