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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科11巻10号

1957年10月発行

臨床実験

コルトシン(Cortocin)軟膏の眼瞼炎及び眼瞼縁炎に対する治療効果

著者: 市岡悦子1

所属機関: 1大阪市交通局病院眼科

ページ範囲:P.1275 - P.1278

文献概要

I.緒言
 1933年頃よりKendall,Reichstein等が副腎皮質ホルモンの化学的研究を行い極めて多数のステロイドホルモンが結晶として抽出された。その後Hench等が臨床的にCompound E (コーチゾン)の慢性リウマチに対する卓効を報告して以来,俄然重要視されるに至つた。次いでCompo-und F (ハイドロコーチゾン)が強い抗炎症性作用,抗アレルギー性作用を有する副腎皮質ホルモンの1つとして,コーチゾンより更に強く,且つ広範囲に効果を有すものとして注目されている。
 眼科領域においては,1951年池田教授の綜説発表以来,諸報告例相次ぎ,抗生物質に優るとも劣らず重用されている。ところで眼瞼炎,眼瞼縁炎は一見簡単に思われる疾患ではあるが,諸種の治療に執拗な抵抗を示すものが多い。之等の疾患に対するコーチゾン療法は,文献的に見ても充分であるとは云えない現状である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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