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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科11巻12号

1957年12月発行

文献概要

臨床実験

多発結節性上鞏膜炎(菅沼,靑木)について

著者: 八木橋彰1 新里幸徳1

所属機関: 1日大眼科

ページ範囲:P.1438 - P.1444

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緒言
 菅沼教授は昭和13年第200回の東京眼科集談会の席上において,球結膜に多発する小結節でフリクテン或は腺病性苔癬ではなしに,一種特異な小結節群を有する2例を報告し,該疾患は氏の調べた範囲においては,未だ文献に記載を見ないと述べられている。中島実教授は昭和15年,同様の小結節を認めた2例を追加し,かゝる結節を伴う疾患を菅沼氏多発小結節性眼球結膜炎と呼ぶ事を提唱した。その後,青木平八教授の詳細なる報告によつて本症が体系づけられた。今日迄菅沼,中島,青木教授の報告の外に鹿野,清家,片山,土田,早野,和田,原田,武木氏等の1例報告に接し,文献に留まれる症例は23例を数えている。
 私も最近該疾患に属する5例を経験し,主として細隙燈顕微鏡で観察すると共に,病理組織学的にも検索し,聊かの知見を得たので茲に報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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