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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科11巻13号

1957年12月発行

特集 トラコーマ

シンポジウム

病原微生物学よりみたトラコーマの諸問題

著者: 川喜田愛郎1

所属機関: 1千葉大学

ページ範囲:P.1525 - P.1535

文献概要

まえがき
 数年来トラコーマの微生物学に関心をよせながら,その領域で未だpositiveの知見を挙げることができずに,暗中模索を続けているわたくしは,シンポジウム参加のお勧めをうけたとき,大層躊躇した。自分のデータを携げて意見を述べ,御批判を仰ぐことこそこうした席にふさわしいと考えられるのに,わたくしには今そうした力がないのがまことに残念である。
 しかし一面,トラコーマの微生物学が決定的の段階に達していないことはWHOのトラコーマ専門委員会の第2回報告(1956)1)にもみえている通りだし,最近Bietti教授の講演2)でも同じ歎きが繰り返されたことはわれわれの記憶に新らしい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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