icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科11巻2号

1957年02月発行

文献概要

特集 第10回臨床眼科学会号 シンポジウム トラコーマの臨床の診断

トラコーマの臨床的診断

著者: 萩野鉚太郞1

所属機関: 1名大環境医学研究所

ページ範囲:P.103 - P.111

文献購入ページに移動
I.緒言
 トラコーマの集団検診,集団治療及び予防撲滅対策は,今日世界至るところで活溌に実施されている様子であるが,之が正しい運営は,本病の臨床的診断にその基礎があることは言うまでもない。従つて之を疫学的面から検討する時は,診断に関する疑点の解明が最も緊急な研究課題である。
 本文にまとめた研究は,愛知県下各地区において長期間にわたつて集団検診或は治療を施し,それ等の綜合観察成績によつて特に疫学的面からの臨床的診断の基準を,確立しようと言う目的のもとに計画されたものである。その研究成績については,既に一部は本誌トラコーマ特輯号誌上に発表した。今回は特に臨床的の鑑別診断に関係深い資料のみをまとめて,上述の課題に対する検討を試みた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?