文献詳細
特集 第10回臨床眼科学会号
一般講演
文献概要
緒言
色覚異常有無の判定は,特に集団に対する篩い分け検査は,ほとんど石原式色盲検査表のみによつて行われているのが我が国の現状である。同表には第3異常検出票は含まれていないのであるから,同表による第3異常検出に関する事柄は問題外としても,第1及び第2異常は同表によつて果してすべて正しく検出されているであろうか。このことを考えるとき第一に問題になるのは本検査表で全く異常所見を呈さないような軽度な第1及び第2異常の存在である。しかしこれは非常に大きな問題なので暫くおくとして,非定型な所見を呈するものがかなり多数あること(第2表参照)が,本検査表による検査にさいしての差当つての問題だと思われる。そこでその非定型的な所見を呈するものについて,いささか検討してみた。
色覚異常有無の判定は,特に集団に対する篩い分け検査は,ほとんど石原式色盲検査表のみによつて行われているのが我が国の現状である。同表には第3異常検出票は含まれていないのであるから,同表による第3異常検出に関する事柄は問題外としても,第1及び第2異常は同表によつて果してすべて正しく検出されているであろうか。このことを考えるとき第一に問題になるのは本検査表で全く異常所見を呈さないような軽度な第1及び第2異常の存在である。しかしこれは非常に大きな問題なので暫くおくとして,非定型な所見を呈するものがかなり多数あること(第2表参照)が,本検査表による検査にさいしての差当つての問題だと思われる。そこでその非定型的な所見を呈するものについて,いささか検討してみた。
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