icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科11巻2号

1957年02月発行

特集 第10回臨床眼科学会号

一般講演

(16)慢性眼窩筋炎に就て

著者: 奥田観士1 脇正敏1

所属機関: 1岡大医学部眼科

ページ範囲:P.189 - P.194

文献概要

緒言
 眼球突出は其の原因が極めて雑多であり,その確定は困難なものが多いのは周知の事である。我々がここに報告するのもその一つである。本症に就ては1903年Gleasonが始めて報告して以来欧米に於ては可なりの報告が見られ,1939年Offretは32例を文献中より集め,更に自己の2例を加えている。夫以後ではFrancois, Rabaey及びEvensの報告によれば24例で合計僅かに56例である。我国では未だ報告を見ない,但し古くは大正2年中西氏が炎性眼窩硬化症として発表されたものが本症ではないかと思われる。最近では,浜田氏及び山田氏,青地氏のExophthalmic ophthal-moplegiaに就ての報告があって本症の一つの型と思われるものが見られるが,「慢性眼窩筋炎」としての報告は見られない。即ち本症は極めて稀な疾患である事が分る。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら