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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科11巻2号

1957年02月発行

文献概要

特集 第10回臨床眼科学会号 一般講演

(25)Trachomaの初発症状に関する諸問題

著者: 筒井純1

所属機関: 1岡山大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.238 - P.242

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 Trachoma (Tr.)の初発症状に関しては今尚論争を繰返しており,終局の結論は得られていないが,その考えは大体次の3つに分けられる。(1)慢性発病説,Mac Callan,Morax,Axenfeld,Nataf等主に古い学者によつて唱えられ,急性発病をするのは細菌の混合感染によるとする。(2)大部分はinsidiousに発病するが例外的に急性に発病すると云う考えでBietti,Tygeson等により主張され,現在のW.H.O.Tr.委員会の意見とされている。(3) Tr.の大部分のものはAcute又はSubacuteの症状で始まるとする説で,三井,国友,上野,青木,筒井等がこの考え方をとつている。
 私は今迄の研究の結果から此の問題を再検討してみたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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