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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科11巻2号

1957年02月発行

特集 第10回臨床眼科学会号

一般講演

(27)流行性角結膜炎とAdenovirus 8型との関係に就て

著者: 三井幸彦1 花房淳1 蓑田良司1 緒方鐘1

所属機関: 1熊本医大眼科

ページ範囲:P.249 - P.250

文献概要

 本日は流行性角結膜炎(以下EK Cと略す)とAde-novirus又はAPC virusと呼ばれる新しいウイルスとの関係に就いてお話いたします。Ademovirus又はAPCvirusというのは,1953年Rowe等(Rowe, W. P.etal.:Isolation of a cytopathogenic agent from hu-man adenoids undergoing a spontaneous degenera-tion in tissue culture, Proc.Soc. Exper.Biol.& Med.84:570,1953)が組織培養法で見つけ,その後一つのGroupのウイルスとして体系づけられつつあるものです。そしてHeLa細胞のような上皮系の細胞の組織培養に良く生えるウイルスです。
 このGroupのウイルスは,現在14型以上が分類されております。更にまだ増加の傾向にあります。その中第4型はカゼの原因の一部になつていること,第3型,第6型は結膜炎をおこしうることなどが知られています。APCというのはAdenoideal-Pharyngeal-Conjunctivalの略であります。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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