icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科11巻2号

1957年02月発行

文献概要

特集 第10回臨床眼科学会号 一般講演

(39)網膜剥離眼のE.R.G.

著者: 浅山亮二1 永田誠1 今野信一1 柴田明子1

所属機関: 1京大医学部眼科

ページ範囲:P.304 - P.321

文献購入ページに移動
緒言
 Riggs,Karpe等によるコンタクトレンズ電極技術の導入以来,ERGはそれ迄の様に生理学的研究の対象としてのみでなく,臨床的に網膜機能を純他覚的に検査する有力な手段として脚光を浴びる様になつた。併し之がEKGや脳波或はEMGの如く容易に普及化しないのは決してERGに臨床的意義が乏しい為ではなく,進歩したとは云え,街その誘導描記に可成繁雑な装置と熟練を要し,改良すべき多くの技術的難点を持ち,従つて其の臨床的研究が充分に体系づけられていない為と考えられる。我々も数年前よりERGの臨床的応用を企図し,研究を行つていたが特に電極の点で容易に満足すべき結果が得られなかった。最近に至つて漸く此の難点を解決し,可成誘導法を簡易化する事が出来た。又刺戟光にストロボスコープ閃光を用い,従来とは可成異る表現の人眼ERGを描記し,臨床的ERGの新しい方向を見出し得た。以下我々の方法による正常人眼ERGに就いて述べ,更に網膜剥離患者の手術前後のERG測定結果を報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら