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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科11巻2号

1957年02月発行

文献概要

特集 第10回臨床眼科学会号 一般講演

(44)視神経(眼窩部)から発生したグリオーム及びメニンギオームに就て

著者: 須田経宇1 宮田典男1

所属機関: 1熊大医学部眼科

ページ範囲:P.336 - P.342

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 視神経から発する原発性腫瘍は,膠腫Glioma,髄膜腫Menimgioma,内皮細胞腫Endothelioma,繊維腫Fibroma,血管肉腫Angiosarcoma等であると云われている1)。Davis3)によれば視神経から発生した原発性腫瘍は,3分の2は膠腫で,3分の1が髄膜腫であったと云う。而して視神経からの原発性膠腫の発生頻度はCollin and Mar-shall4)(1900)によれば,388,000人中2例にみられたと云うから比較的稀な疾患である。我国で報告されているもので,臨床的に又組織的に調べてあるものは私共のしらべた範囲では神経膠腫8例,髄膜腫11例であつた。
 私共も最近視神経から原発した膠腫及び髄膜腫を経験したのでここに報告し,膠腫についてはそれを構成する細胞の種類に就いて,又髄膜腫に就いては之と在来から云われている内皮細胞腫,繊維腫,砂粒腫,血管腫等との関係に就いて述べてみようと思う。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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