文献詳細
臨床実験
文献概要
緒言
昭和30年度臨床眼科学会に於いて,著者等は健康者に於ける網膜中心動脈脈波に就いて,各年齢層に分け,描写された網膜中心動脈脈波成分を解析し,全身血圧,網膜中心動脈血圧,網膜中心動脈容積弾性率(E-retina),Weigelinの所謂頸動脈容積弾性率(rs/rd-Carotis),Clinical Rigidi-ty,Clinical Resistance,分間面積,主峰の位置は,何れも年齢の増加するに従い漸増,或いは漸減するのではなくて,40歳代に変つた態度をとる事を報告した。
さて何故,此40歳代で此様な態度を示し又標準偏差が大きいかを知る事は,この年代で男女とも生理的状態が不安定になつている事を示していると思われ,極めて興味ある事である。因つて著者は,今回は40歳代の症例を追加して此の如き数値の動揺の著しい原因を解明しようと試みて,聊か知見を得たので茲に発表する。
昭和30年度臨床眼科学会に於いて,著者等は健康者に於ける網膜中心動脈脈波に就いて,各年齢層に分け,描写された網膜中心動脈脈波成分を解析し,全身血圧,網膜中心動脈血圧,網膜中心動脈容積弾性率(E-retina),Weigelinの所謂頸動脈容積弾性率(rs/rd-Carotis),Clinical Rigidi-ty,Clinical Resistance,分間面積,主峰の位置は,何れも年齢の増加するに従い漸増,或いは漸減するのではなくて,40歳代に変つた態度をとる事を報告した。
さて何故,此40歳代で此様な態度を示し又標準偏差が大きいかを知る事は,この年代で男女とも生理的状態が不安定になつている事を示していると思われ,極めて興味ある事である。因つて著者は,今回は40歳代の症例を追加して此の如き数値の動揺の著しい原因を解明しようと試みて,聊か知見を得たので茲に発表する。
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