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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科11巻3号

1957年03月発行

文献概要

臨床実験

学校近視の診断(並びに治療)にマイアノールの試用経験

著者: 斎藤俊夫1 本多伝2 鈴木素介2 沢木腎司3

所属機関: 1沼津市立病院眼科 2沼津市学校保健会校医部 3沼津市立第二中学

ページ範囲:P.501 - P.506

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緒言
 昭和30年度沼津市の学童身体検査に於いて,特に市立第二中学校に近視が多いと云う事が一時地方新聞に報道されて父兄間に問題となつた。そして若し之が事実なら,之に対して何等かの方法を考えなければならないから,之を精査して貰いたいと云う事が,昭和31年度の当市学校保健会の理事会で議題として提出され採択された。時恰も10月10日の眼の記念日でもあり,之が行事の一端として実施するのも有意義と考え,上記4名が協同して之が精査に乗り出したのである。然し1千名以上の学童を短時日の間に全員精査するのは困難であるので,予め学校衞生担任者に依頼して視力検査を実施して貰い,視力1.0に満たぬ者を対照として精査した。そして吾々の検査の目的は学校近視の発見を主とした。
 従来学校近視の対策に就いては,その必要性は充分認められては居つたが,その診断治療となると,従来のアトロピン又はピロカルピン点眼法,凸レンズ法,ハプロスコープ法等があるが,之等は相当の時日と忍耐を要し且学童の授業にも支障を来し,集団的に一度に検査する事が困難である事は否めない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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