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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科11巻4号

1957年04月発行

文献概要

故中村康教授追悼号 原著

角膜脂肪変性組織所見3例に就いて

著者: 清水由規1

所属機関: 1日本医大眼科

ページ範囲:P.605 - P.608

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 角膜脂肪変性は比較的稀有なる疾患として報告されて居りますが,今迄本症は角膜全層を得るが如き角膜移植の手術の適応とはならなかつた為,従来の諸報告に於いても生体角膜脂肪変性の全層に互つての組織的検索を行つた報告はありません。当教室に於ては,角膜移植に当つて本疾患の角膜全層を得,その組織的検索を行い先に当教室中村陽氏はその結果を報告して居りますが,その後3例の角膜脂肪変性の全層角膜片を得る機会を得ましたので追加報告致します。
 材料は角膜移植時に採りたる角膜中央部4〜6粍直径の角膜全層を,10%ホルマリンに固定し氷結切片にし,ヘマトキシリン,及びスダンⅢで染色した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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