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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科11巻4号

1957年04月発行

文献概要

故中村康教授追悼号 原著

耳畸形を伴つた角膜輪部皮様腫

著者: 河瀨澄男1

所属機関: 1日本医大眼科

ページ範囲:P.616 - P.619

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1.緒言
 眼部皮様腫は臨床的組織学的に稀有なものではなく1852年RybaがDermoidなる名を冠して以来多数の報告例を見る。尚Ryba以前にMau-chart (1748)により『眼球表面に現われ且つ之れに長髪を伴う腫脹』として報告されたのが始めで次いでCazeles (1766)は『毛髪を伴い角膜縁に跨る腫瘍』に就て報告した。又本態に関してはTrichosis bulbiと謂い或いはLipoma crinosumと呼ばれ又久しい間Warzeと称せられていた。本邦では明治20年甲野氏の報告を嚆矢として55例を数え,而して報告されないものが又多数あると思われる。又屡々他の諸種先天異常合併の報告例は26を算する。最近私は角膜輪部皮様腫に種々の先天異常を合併した一例を経験したので追加報告する次第である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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