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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科11巻4号

1957年04月発行

文献概要

故中村康教授追悼号 原著

眼疾患に対する5-オキシン錠の効果

著者: 菅原淳1 浜田正和1

所属機関: 1高松日赤

ページ範囲:P.683 - P.687

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緒言
 5—オキシアントラニール酸は副腎摘出動物の肝グリコーゲンを正常に保ち尿中クレアチニン,尿素の減少を抑え血中残余窒素の増加を抑えて正常値に近く維持する作用があり,また肝機能を亢進し利尿,血糖調整,解毒の作用があると云われ,未だ其の作用が充分に明らかにせられていないが,トリプトフアンの中間代謝物質であつてキノニミンカルボン酸との間に可逆平衡のあることが認められており,微量で以て著明な生理作用を有するものであるらしい。5-オキシン錠(ゾンネボード製薬)は其の一錠中に5-オキシアントラニール酸の0.3mgとアントラニール酸の5mgを含有する製剤であつて他にビタミンB1 B2 B6が含まれている。最近私共は本剤の提供を受けて数種の眼疾患に使用し,一定の疾患群では驚くべき治効を認めたので其の大要を報告するものである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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