icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科11巻4号

1957年04月発行

文献概要

故中村康教授追悼号 原著

有害光線被曝従業者の眼検診成績

著者: 市川達1 中山恭四郎1 瀨尾孝之1 鈴木鋿司1 小林幹雄1

所属機関: 1日本医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.697 - P.701

文献購入ページに移動
 有害放射線の障碍に関する報告は以前より少なくなく,眼科的疾患については既に著明なものが確認されている。特に最近関係者の間に於て,注目を受け此の方面の研究が盛に行われているが,未だ日浅くその全貌は明かでないのみならず,寧ろ混乱を来して居る様である。その原因は,此の種研究の多くは単なる実験的研究であつたり,実態調査に於てもその放射線の性状を明かにしたものは少ない為と考えられる。
 私共は今回某工場に於てカーバイト電炉と滓炉との有害放射線量の測定を行い,その作業者の眼機能の一部を検査する機会を得た。その結果は此の方面の研究を解決するものでは勿論ないが,今後の研究の基礎的資料として有意義と信じ報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?