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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科11巻5号

1957年05月発行

文献概要

日本トラホーム予防協会会誌

トラコーマ伝染予防と共同浴場取締条例に就て

著者: 南熊太1

所属機関: 1久留米大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.21 - P.22

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 トラコーマの予防上最も大事な事は一言で言えば清潔である。
 有明海沿岸特に福岡県山門郡大和村地方にてはトラコーマが極めて多く,或る小学校では児童は或は約70〜80%以上の「トラコーマ」罹患者があり,更に住民に就てはそれ以上の高率を占めている事があつた。私共は当時の進駐軍当局よりの勧告によつて同地方の学童のトラコーマを検査し(当時の久留米医科大学眼科教室員と共に検査したものである。その詳細は別に報告する機会あるものならんと思つている。)高率の「トラコーマ」あるを知り其の原因として種々の検討すべきものがあつたが,その中の一つとして同地方には共同浴場が非常に多く,その共同浴場が極めて非衞生的にして且つ水不足,燃料不足のため言語に絶する不潔なるを知つた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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