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文献概要
日本トラホーム予防協会会誌
トラコーマ伝染予防と共同浴場取締条例に就て
著者: 南熊太1
所属機関: 1久留米大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.21 - P.22
文献購入ページに移動有明海沿岸特に福岡県山門郡大和村地方にてはトラコーマが極めて多く,或る小学校では児童は或は約70〜80%以上の「トラコーマ」罹患者があり,更に住民に就てはそれ以上の高率を占めている事があつた。私共は当時の進駐軍当局よりの勧告によつて同地方の学童のトラコーマを検査し(当時の久留米医科大学眼科教室員と共に検査したものである。その詳細は別に報告する機会あるものならんと思つている。)高率の「トラコーマ」あるを知り其の原因として種々の検討すべきものがあつたが,その中の一つとして同地方には共同浴場が非常に多く,その共同浴場が極めて非衞生的にして且つ水不足,燃料不足のため言語に絶する不潔なるを知つた。
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