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綜説
眼ビールス学に於ける最近の進歩
著者: G.B.1 樋田敏夫
所属機関: 1ローマ大学
ページ範囲:P.727 - P.737
文献購入ページに移動事実伝染性疾患に比してビールス性疾患の発生は一般に増加しつつあるが,此れは化学療法や抗生物質治療が広範囲に使用された為に細菌性感染症が減少したことと関連がある。又これは自ら眼科領域にも拡がつて来たビールス性疾患に於ける興味の増加を物語つて居る。眼科ビールス学は視器を冒す典型的なビールス以外に視器だけをおかすというほどでなくとも選択的に眼に限局するビールスや,その他眼及びその附属器をも含んで全身的症状をひきおこすようなビールスをもその中に含んでいる。本問題の全体的な広い範囲にわたつて(此れは1952年の10月にイタリア眼科学会にGavaraと私が公式発表した題目である)討論する事は時間が許さないから私はごく最近になされた最も重要な進歩と猶未解決な主要項目とに就いて述べたいと思う。
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