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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科11巻5号

1957年05月発行

文献概要

綜説

眼ビールス学に於ける最近の進歩

著者: G.B.1 樋田敏夫

所属機関: 1ローマ大学

ページ範囲:P.727 - P.737

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 眼病理学に於てビールスの演ずる役割は単に現在に於ける興味ある話題であるだけでなく,将来も益々発展するにちがいない。勿論之迄,仮説として慌しくなされた発表を再考する事は必要ではあるが。
 事実伝染性疾患に比してビールス性疾患の発生は一般に増加しつつあるが,此れは化学療法や抗生物質治療が広範囲に使用された為に細菌性感染症が減少したことと関連がある。又これは自ら眼科領域にも拡がつて来たビールス性疾患に於ける興味の増加を物語つて居る。眼科ビールス学は視器を冒す典型的なビールス以外に視器だけをおかすというほどでなくとも選択的に眼に限局するビールスや,その他眼及びその附属器をも含んで全身的症状をひきおこすようなビールスをもその中に含んでいる。本問題の全体的な広い範囲にわたつて(此れは1952年の10月にイタリア眼科学会にGavaraと私が公式発表した題目である)討論する事は時間が許さないから私はごく最近になされた最も重要な進歩と猶未解決な主要項目とに就いて述べたいと思う。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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