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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科11巻5号

1957年05月発行

臨床実験

眼精疲労及び其の治療効果の統計的観察

著者: 西川寬1

所属機関: 1長門病院眼科

ページ範囲:P.739 - P.741

文献概要

1.緒言
 眼の疲労については極めて旧くから知られて居りDemosthenesは之をα'τoνεα'Oφθαλυων眼の無力症と名付けた。眼の使用ということは,人間の健康な状態に於ては殆んど全く無意識の中に行われているのであるが,何等かの原因で意識的に努力しなければならなくなつたり,或は努力しても目的を達し得ない様になることがある。かゝる時の一つの症状群に対し1843年にSir WilliamMackenzieが初めてAsthenopie眼精疲労という名を提唱した。
 其の原因についてはDondersが1864年に屈折及び調節に重大な関係があることを指摘して以来v.Graefe等により内直筋及び毛様筋の関与が強調され,更にStevens等によつて斜位に原因するものが研究され,最近ではAmes等によつて不等像Aniseiconiaによるものが追加された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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