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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科11巻5号

1957年05月発行

文献概要

臨床実験

緑内障に関する研究 第10篇—緑内障と重炭酸イオンとの関連に就いての研究

著者: 衣笠治兵衞1 湖崎弘1 中谷一1

所属機関: 1大阪大学眼科

ページ範囲:P.762 - P.766

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 原発性緑内障に就いては,古来幾多の研究が成されているが,其の本態に関しては種々なる説がある。或は此れを眼局所に求め,或は此れを全身に求め,既に眼圧中枢障碍説,自律神経障碍説,内分泌障碍説,大脳皮質障碍説,肝機能障碍説,神経血管障碍説等が樹立されている。然しいづれにしても,未だ確実に其の本態を掴んでいるとは思へない状態にある。
 此等の中,原発性緑内障に於ける全身の新陳代謝の研究を基礎とした文献を考察してみると,先づKummelは全身血圧の亢進が其の原因であると考え,Meszarosは主役を演ずるものとして毛細管の病変を挙げ,Mees-mann,Biffis,Trovati,Romel等は血液房水の物理化学的性状を重視している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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