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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科11巻6号

1957年06月発行

文献概要

大橋孝平教授開講10周年記念論文

視力視野の改善を見た結核性播種性脈絡網膜萎縮の1例

著者: 太根節直1

所属機関: 1慈恵会医大眼科

ページ範囲:P.889 - P.893

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緒言
 脈絡膜の慢性粟粒結核とも称すべき結核性播種性脈絡網膜炎に就ては,少なからずその臨床的記載を見るが,その諸症状の軽快治癒を報じた陳旧症例は対結核化学療法の発達しつつある今日と云えどもその報告は余り多くない。然も最近ストレプトマイシン等の対結核化学療法には余り反応を示さず,むしろ従来の転調療法を長期に且り根気よく併用し,顕著な諸症状の改善を見たやや陳旧な結核性播種性脈絡網膜炎の興味ある症例を観察し得たので茲にその大要を報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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